つぶやくまでもないこと

ゲーム・日常のtweetするまでもない内容を記します.ただの日記です

陣痛から出産までの壮絶さ

11/26に第一子が産まれました.予定日を6日過ぎての出産でした.

11/25に一度病院に私と妻の二人で行って,予定日から出産までが2週間以上遅れないように誘発やら促進やらをするかどうかというお話を受けました.それで,土日のうちにこなかったら27日に促進開始という話になったんですが,結局25日の22時くらいに前駆陣痛がきてそのまま本陣痛が来たという流れです.

どうやら25日の診察の中で,軽い誘発のようなものをもちろん同意の元でグリッとやられたそうで,それが効いたのかもしれません.

 

ダラダラと書く体験談

22時に来た陣痛は,感覚が不規則だったことと痛みが軽微だったことから前駆陣痛だという風に当時も予想をしていて,アプリで間隔を記録しつつ病院にも電話して指示を仰ぎました.前駆陣痛の場合は夜に来やすいことや,収まることもあるようなので,様子を見つつでしたが妻も寝たりしていたので,私もそのタイミングで寝ました.本陣痛が来たらほとんど寝れなくなりますので,寝れるときに寝たほうが良いという判断です.

それで2時くらいか2時半くらいだったか,起きると妻が少し辛そうにしていました.一度少し間が空いたのですが,どうやら痛みが増してきたようで,ここで本陣痛が来たと思いました.このときの陣痛の間隔も10分以上だったり7,8分だったりとそこまで一定の間隔ではなかったので,多分本陣痛だと思うけど,ちょっと様子を見ようということになりました.

8分くらいの間隔で落ち着いてきたところで病院に電話し,5分間隔以下になったら病院に来るよう言われました(妻が).病院までタクシーで15分くらいだったので,3~5分間隔になってから来るくらいでも良いレベルと言われたそうです.

そこからは陣痛の間隔が短くなるまで家で妻をサポートする形になります.個人差は当然ありますが,痛みはどんどん増していく傾向にあります.痛みが来たらさすってあげたりしつつ,水などを飲ませたりしました.さすり方や強弱はこれこそ人によるので,聞けるぐらいの痛みのレベルのときに聞きながら調整してあげてください.この間隔が6~7分くらいのままで6:30頃まで痛みが増していきました.

7時くらいに陣痛が5分以下になってきたのでタクシーをGoアプリで呼んでいきました.住んでいる地域的にすぐに配車確定しましたが,アプリでの配車がしにくい地域に住んでいる方は1ヶ月以上前から陣痛タクシー的なものを登録しておいたほうが良いです.入院用の荷造りは病院の指導の元してあるはずなので,まずは私一人で荷物を抱えて外にでてタクシーを待ちます.そしてタクシーが来たら運転手に陣痛が来ていて病院に向かうことを伝え,「破水はしていないけど念のため敷きます」と伝えつつ,念のためバスタオルを2,3枚妻が座るところに敷きました.その後,「もちろんメーター回し始めてOKなので,妻の陣痛が収まったタイミングで来ますのでお待ち下さい」と運転手に伝えて自宅に戻りました.陣痛は本当につらいので,配慮は必須ですね.

それともう一つ重要なのは,エチケット袋も絶対に持っていきましょう.1枚ではなく5枚くらいあっても良いです.車中の振動や体制が変わったせいか,タクシー中での嘔吐も実際ありました.私の場合は妻に指示されて,色付きのビニール袋を3枚持っていったので,これがあって本当によかったと思いましたね.できれば少し厚手の真っ黒なエチケット袋用の袋を用意した方が無難ですね.普通のビニール袋だと重ねて使用したりすることになりますし,透明度の具合では外から嘔吐物が見えてしまうので,良くありません.

病院に着いてからは一旦検査があり,子宮口の開き具合などを計測されます.これが,どれだけお産が近づいているかの重要な一つの指標になるようです.私の妻は高血圧気味だったので,血圧も注意深くモニタリングされました.その後は病室のようなところで妻がベッドに横になり,旦那は近くでサポートする形になります.相変わらずさすったりお水を飲ませたり,声をかけたりします.陣痛が続いていくと痛みのレベルがどんどん上がって行って,本当に凄まじいことになります.誇張ではなく,拷問されているかのように叫ぶレベルです.そんな状態ですので,妻には全く余裕がなくなります.旦那側は実際的に助けになれることは多くないですが,強く腰やお尻をさすってあげたり,陣痛が非常に強くなってくるころにはお尻の穴のところをテニスボールや拳で押して上げることが必要になってきます.後半はかなり力を入れる状態を長く続けるので腕の感覚が怪しくなってきますが,陣痛の痛みレベルが尋常ではないことがはっきりわかる叫びと体の動きがありますので,本当に自分の腕とかはどうでも良くなってきます.陣痛の感覚が短くなってくると看護婦さん?助産師さん?に来ていただける頻度も多くなってくるので,専門家の指示をよく聞きながらサポートしましょう.

陣痛が壮絶すぎて,痛がっている姿や叫び声を聞くと,もうやめてくれ!解放してあげてくれ!と何度も思うんですが,一番頑張ってるのは妻であり,こちらが弱気な姿を見せるわけにはいきません.支えてあげましょう.

ちなみに陣痛の間隔がなかなか短くならなかったので,同意書を書いた上で促進剤を点滴してもらって早めました.

 

その後は陣痛の間隔や,子宮口の空き具合の検査結果を元に判断されて,分娩室へ向かいます.記念撮影用のカメラやスマホなどと貴重品と,妻の水分補給用の水と汗拭き用のタオルは持っていくと良いです.妻が普段メガネをしている人はメガネも持っていきましょう.産まれたあとの赤ちゃんをよく見たいはずですから.

分娩室に入る際は旦那は靴を専用のものに変えて,医療用の簡易ガウンみたいなのを上から着ます.分娩室でもやることはあんまり変わらなくて,妻の頭付近で水分補給とか汗拭きとか声掛けとか手を握ってあげたりとかのサポートをします.医療従事者たちの指示を聞いて邪魔にならないようにしましょう.

分娩室に移動してからはいろいろと準備が進んでいって,いきみが始まります.妻の場合は,赤ちゃんが産道にきてからは陣痛の痛みは少し弱まったようで,痛みに合わせていきみをとにかく頑張ってた感じでした.分娩室にいったからすぐ生まれるということはなくて,徐々に徐々に赤ちゃんが移動していく感じでしたね.最終的に院長先生のご判断で出口を少し切開して赤ちゃんが産まれてきました.その後,赤ちゃんは吸引器などなどで掃除されたりその場でサイズや重さを計測されていきます.先生は妻の処置を続けます.胎盤出したり,切開したところを縫合したりで,まだ少し痛い過程が妻には残っています.

なので赤ちゃんが気になりつつも,妻の方を気にかけてあげてください.すべてが終わったら,病院や母体と新生児の状態次第なのはもちろんですが,赤ちゃん+妻+旦那の時間が2時間くらいはありましたので.

赤ちゃん誕生の瞬間は感動的であり,陣痛の始まりから分娩までの妻の壮絶な頑張りを見れば,妻への感謝やお疲れ様という気持ちは相当湧いてくるでしょう.赤ちゃんはとにかく可愛く,いま記事を書いている間にその瞬間を思い出すだけでも少し泣きそうになってくるほどです.

赤ちゃんがきれいになったら,撮影OKの許可が出るので写真と動画をたくさん撮りました.特別な瞬間ですから,どうせ後で消す方はできるので,多すぎるくらい撮るのが良いですね.

 

その後,妻の出血が落ち着いた判断がなされたら,旦那はそこでお別れになります.自分の荷物を持って帰宅しました.妻は入院しながら赤ちゃんのお世話を実践的に学んでくれる期間になります.入院6日後に帰ってくるまでは旦那側としては孤独な生活になりますね.

 

陣痛から帰宅まで旦那がやることの概要

  • 陣痛が始まったら時間間隔を測って記録するアプリを使用.さすったり水分補給をサポート
  • いつ破水→病院直行があるかわからないので,タクシーや車などの移動手段がすぐに使えるように準備する
  • とにかく根気強くサポートする.陣痛の痛みはやばいので,とにかく妻ファーストの言動.
  • 破水に備えたタオル類,楽な姿勢で飲めるストロー付きキャップ,嘔吐用のエチケット袋などを用意して移動
  • 後半の壮絶な陣痛のときはテニスボールをお尻の穴の部分に押したり,腰あたりを強くさすったり,要望を聞けるときに聞きながらやる.
  • 分娩室への移動の際は撮影用のスマホやカメラ,サポートに必要な飲み物や汗拭きを持っていく.妻がメガネする人ならメガネも忘れずに.

 

注意点

陣痛が本当に軽いとき以外は付きっきりに近くなります.家では陣痛が収まったタイミングで家出る準備とかタクシー呼ぶとかの作業をすることにはなります.

病院についてからはどこかで何かを買いに行くとかは基本的にできないと思ってください.陣痛が軽い人なら,「食べ物やら飲み物を行ってきても良いよ」と言われる可能性はゼロではありませんが,ほぼ無理だと思ったほうが良いです.つまり,事前に500mlの水を何本か,とかすぐ飲めるゼリーでの栄養補給手段確保とか,ストロー付きのキャップとかいろいろ準備しておくべきということです.

私は妻が飲むゼリーをたくさんもっていたので一つもらいましたが,それ以外は食べませんでした.水も妻の分を考えると心もとなかったので,500mlのを1/4飲んだだけです.入院開始扱いだったのか,お昼に軽食が妻用に出て旦那さんよかったら食べてくださいと言われましたが,もうそれどころじゃないタイミングだったので下げてもらいました.

一応病院に行く前の4時頃に,食べれなくなる予想をしていて冷凍食品などを少し食べましたが,体力勝負になるのでここはよかったと思います.

あとは事前準備がしやすいという点ではカロリーメイトなどをもっていっても良かったですね.

 

その後

帰宅後はもちろん妻ほどではないにせよサポートを頑張れば旦那側もクタクタになります.腹減ってたのでドカ食いして12時間くらい気絶するように寝ました.

その後,軽い脱水状態になっていたのか,2Lくらい一気に水分を取りました.腕の筋肉痛もきました.

しかし,陣痛-分娩までの壮絶さからしたら,旦那側の大変さは近似的にゼロです.陣痛に寄り添えたことはとても良い経験です.これがもし平日仕事中とかで,産まれそうになったら旦那が向かうみたいなパターンだと壮絶さがそれほど体験できなくて,よくないとさえ思えます.

今後は育児の話もちょこちょこ出てくると思いますが,ポジティブな内容になるように,楽しく取り組んでいきたいと思います.