つぶやくまでもないこと

ゲーム・日常のtweetするまでもない内容を記します.ただの日記です

賢い人には当たり前.そうでない人には伝わらない

懸賞マネーロンダリングの話

今日は,情報を目にしたときにはよく考えて行動しようという話の一例です.その情報で誰か得するんでしょう.何が目的なのでしょうか.事実と感想の部分はどこでしょうか.情報リテラシーみたいな授業で中学生くらいで学ぶような基本の内容ですが,昨今のSNSを眺めていると多くの方が情報に対する認知・認識レベルが非常に低いと思います.低い側にはあんまりなりたくないですよね.

 

では今日のお話.

DQ10Twitterアカウントには,マイタウン権利書や高額なふくびき景品などを抽選で配っているものが存在します.

近年はその数が少なくないことから,本当に善意で配っていたりとか,フォロワーが欲しかったりとか,承認欲求を満たしたいとか目的は多岐にわたっていることと思います.

こういった情報を目にしたとき,損はしないからとリポストして懸賞に応募するようなことを頻繁に行っている人もいると思います.その行為自体は否定するつもりは全くもってありませんが,どこの誰だかよくわからない人でもなんでもかんでも懸賞に応募する前に一つ,なぜこんな懸賞アカウントが存在するのか?自分はどのような行為に関与する可能性があるのかを落ち着いて考えてみたいと思います.

 

 

あるところにDQ10RMT業者がいました.彼らは専用のWebサイトでゲーム内通貨であるゴールドを日本円で販売していました.

彼らは冒険者から日本円を入金してもらい,ゴールドを渡す必要があります.入金処理に関してはDQ10運営側に知られる余地はほぼないと言って良いでしょう.しかしゴールドの受け渡しはDQ10ゲーム内で行う必要があり,運営に感知される可能性があります.販売当初はグレンの駅内で購入したキャラクターに直接ゴールドを渡していましたが,不審な多額のゴールドの受け渡しということで,すぐに潰されてしまいます.

その他にもバザーへの誤出品したものを購入するなど,ゴールドを購入者へ渡す手段を考えましたが,どれも不審な点が運営に感知されてしまいます.

そこで,ある業者が,懸賞企画でゴールドを譲渡する方法を思いつきました.TwitterなどのSNSアカウントを作成し,抽選で1名に一億ゴールドを配布する企画を実施します.業者アカウントにリポストなどをしてもらい,情報を広めると,ノーリスクで一億ゴールドもらえるチャンスがある!と飛びついてきたいくつかの冒険者が応募してきました.ここで,ゴールドの購入者Aさんにも応募してもらうように指示をします.

その後厳正なる抽選の結果,Aさんが当選しました.と発表し,無事一億ゴールドはAさんの元に渡ります.

もし運営がこの多額のゴールド送金について調べたとしても,SNSで懸賞企画をやっていたということで不正な取引であるか判断することは難しいでしょう.仮に販売元をBANにできたとしても購入者は本当に偶然当たった人であったのか判断が難しいはずです.DQ10冒険者が多数応募しているようなアカウントであれば,不正にまみれているか判断が難しいです.こうして購入側にとって一番の恐怖であるBANの可能性が低い取引が実現できたというわけです.

業者側もカモフラージュ代わりに,本当にランダムな抽選で懸賞企画をやっていることもあったでしょう.サクラメンバーにくばることもよくあるでしょう.

 

上記の話は確証のある話ではありません.証拠もないし,言うなればただの妄想ですね.

しかし,そのような側面を考えるとなんでもかんでも懸賞応募しようという気にはなれないと思います.不正に加担するようなことは誰しもしたくないですからね.

 

 

実際のところ,昨今のDQ10懸賞アカウントは,承認欲求を満たす目的であるものが多いような印象です.普通のプレイヤー風に見える人がそういった企画をやっているようですから.

今日紹介した懸賞はただの一例ですが,DQ10界隈のTwitterアカウントを見るとどうも情報リテラシーというものが著しく欠如している人が一定数いるように思います.プレイヤー層の世代的にそういった教育を受けていないことが主な原因だとは思いますが,どうにも深く考えない,とかはっきり言ってしまえばお花畑的な考えをしている方々が,他のコミュニティと比べて多いように思います.(単に私のtwitterのおすすめに出てくる限られた狭いコミュニティ内だけの事象であれば幸いに思いますが)

 

情報過多な現代,ぜひ自分の頭で判断する力をつけたいものです.

そうはいっても自分の頭で判断することが難しい人間もいるので,真の意味で助言をしてくれるAIみたいな存在が早くほしいなと思います.ちなみに,私もそのAIの合理的助言が非常にほしいと思う一人です.